鳳毛麟趾
読み方:ほうもう りんし
意味
鳳凰の毛と麒麟の足跡のように、きわめて珍しく貴いもののたとえ。特に、すぐれた父祖の才能や徳を受け継ぎ、それに劣らないほど優秀な子ども・後継者をいう。また、単に非常にまれなすぐれた人物の意味でも用いる。
由来
中国・南朝宋の劉義慶が5世紀ごろに編んだ『世説新語』の「容止」篇に見える。王導の孫である王劭が、子の王允之を称賛し、「父に名声や地位で少し劣るとしても、鳳凰の毛・麒麟の足跡のように貴重な存在である」と述べた故事に基づく。鳳凰と麒麟はいずれも瑞獣であり、そこから希少で優秀な子孫・人物を表す語となった。
備考
やや古風で文章語的な表現。主に、すぐれた家柄・親の才能を継ぐ優秀な子や後継者に用いる。「鳳毛麟角」は似るが、一般に希少なすぐれた人物・物をいう別の四字熟語である。
補足
- 「鳳毛麟角」と混同しない。「鳳毛麟角」は一般に、非常に珍しいすぐれた人物・物をいう別の四字熟語である。
- 「麟」を「鱗」と書かない。正しくは、麒麟を表す「麟」。
例文
- 名医として知られた父の技量を受け継いだ彼女は、まさに鳳毛麟趾といえる後継者だ。
- 祖父も父も著名な研究者であり、その家系から現れた若き学者は鳳毛麟趾として期待されている。
- 優れた先代に劣らぬ才能を示すその息子を、周囲は鳳毛麟趾とたたえた。
分類
類義語
対義語
- 凡夫俗子
- 平凡無奇