凡夫俗子
読み方:ぼんぷ ぞくし
意味
ごく普通の人、平凡で特に優れたところのない人をいう語。「凡夫」は悟りを得ていない普通の人、「俗子」は世俗的な人の意である。自分をへりくだって使うこともあるが、他人に対しては教養や品格に乏しい人という軽蔑的な響きを帯びる場合がある。
由来
「凡夫」は、煩悩を抱え悟りに達していない普通の人を指す仏教語で、中国の仏典漢訳を通じて定着した語である。「俗子」は世俗に生きる平凡な人の意。この二語を重ねた「凡夫俗子」は、平凡な世間の人を強調していう漢語的表現である。四字熟語としての厳密な初出文献・成立時期は明確ではない。
備考
文章語・やや古風な表現である。自称では謙遜として使えるが、他人を「凡夫俗子」と呼ぶと見下すような強い語感になりうるため注意が必要。
例文
- 私のような凡夫俗子には、その哲学の真意をすぐに理解するのは難しい。
- 彼は自らを凡夫俗子だと称するが、その仕事には並外れた力量がある。
- 芸術の感動は、凡夫俗子の日常にも静かに入り込んでくる。
分類
類義語
- 凡人
- 平凡人
- 一般人
- 凡夫下愚
対義語
- 聖人君子
- 高人逸士