黯然失色
読み方:あんぜん しっしょく
意味
悲しみ・恥ずかしさ・恐れなどのために顔色を失い、心が沈んだ様子。また、優れたものと比べられて、物事の光彩や価値が薄れ、見劣りすることもいう。「黯然」は暗く沈んださま、「失色」は色つや・顔色を失う意。
由来
中国の故事・漢文に由来する表現である。南朝梁の文学者・江淹(こうえん、6世紀)の作品「別賦」にある「黯然銷魂者、唯別而已矣(黯然として魂を消す者は、ただ別れのみ)」の「黯然」が語の基盤とされる。のちに「失色」と結び付き、顔色や光彩を失うこと、転じて他と比べて見劣りすることを表す四字熟語として定着した。
備考
人物が顔色を失って落ち込む場面にも、作品・能力などが比較によって見劣りする場面にも用いる。やや文章語的な表現。「暗然失色」とも書く。
別表記
- 暗然失色
例文
- 突然の訃報を聞いた彼は、黯然失色してしばらく言葉を失った。
- 入賞作品の完成度を前にして、自分の作品は黯然失色したように思えた。
- 新型機の性能は圧倒的で、旧型機を黯然失色させるほどだった。