失魂落魄
読み方
しっこん らくはく
意味
非常な恐怖や驚き、悲しみなどのために、魂が抜けたようになり、平常心を失ってぼう然とすること。「魂」と「魄」はともに人の精神・生命を支える霊的なものを指し、それらを失い落とすほど取り乱す意である。
由来
中国の元代(13~14世紀)の無名氏による雑劇『看銭奴』に見える語とされる。「魂を失い、魄を落とす」という字義から、強い驚きや恐怖などで正気を失うほど取り乱す状態を表すようになった。魂は精神的な霊、魄は肉体に宿る霊魂と考えられていた。
分類・構成
備考
文章語・硬い表現で、日常会話では「魂が抜けたようだ」「途方に暮れる」などと言い換えることが多い語です。単なる落胆だけでなく、強い衝撃によって我を失うような状態に用います。
誤用・混同注意
- 「失魂落拍」は誤りで、正しくは「失魂落魄」。
- 「失神落魄」と混同しない。
例文
- 突然の事故の知らせを受けた彼は、失魂落魄としてその場に立ち尽くした。
- 大切な資料が消えたと知り、担当者は失魂落魄の様子で上司に報告した。
- 敗戦が決まった選手たちは、しばらく失魂落魄として言葉を失っていた。