従容不迫
読み方:しょうよう ふはく
意味
態度や気持ちがゆったりと落ち着いており、どのような状況でもあわてたり動揺したりしないこと。予想外の出来事や緊急時にも、余裕を保って冷静に対処する様子をいう。
由来
中国古典『荘子』秋水篇に、魚がゆったり泳ぐ様子を表した「鯈魚出游従容(ちょうぎょしゅつゆうしょうよう)」という表現がある。「従容」はゆったり落ち着くこと、「不迫」は切迫しないことを表す。戦国時代(紀元前4~3世紀頃)の中国思想を背景とする語で、両語が結び付いて、あわてず落ち着いた様子をいう成語として定着した。
備考
主に文章語・改まった場面で、人の落ち着きや度胸をほめる際に用いる。「単に動作が遅い」という意味ではなく、余裕をもって冷静に対処することを表す。
別表記
- 從容不迫
補足
- 「従容」を「じゅうよう」と読まない。正しくは「しょうよう」。
- 「不迫」を「ふはく」以外に読まない。
- 単にのんびりしていて行動が遅いという意味と誤解しない。冷静であわてない様子を表す。
例文
- 緊急の記者会見でも、彼女は従容不迫の態度で質問に答えた。
- 予想外のトラブルが起きたが、隊長は従容不迫に指示を出して現場を落ち着かせた。
- 大勢の観客を前にしても、彼は従容不迫たる姿勢を崩さず演説を続けた。