以古為鏡
読み方:いこ を もって かがみ と なす
意味
昔の歴史や先例を鏡として、国家・組織・人の栄枯盛衰や成功・失敗の理由を学び、現在の判断や行動に生かすこと。過去を単に懐かしむのではなく、同じ過ちを避けるための教訓とする意をいう。
由来
中国・唐代の故事に基づく。唐の太宗が、諫臣であった魏徴の死去した貞観17年(643年)に、「銅を鏡とすれば身なりを正せ、古を鏡とすれば国の興亡を知り、人を鏡とすれば自らの得失を知る」と述べたとされる。『旧唐書』魏徴伝などに見える言葉で、「以古為鏡」はその一節である。
備考
主に文章語・格調高い表現として用いる。「古」は過去の歴史や先例、「鏡」は自分たちを映して反省・判断する手がかりを表す。個人の反省よりも、政治・経営・組織運営の文脈で使われやすい。
例文
- 経営者は過去の倒産事例を以古為鏡とし、無理な投資を繰り返さないようにした。
- 政策を検討する際には、以古為鏡の姿勢で、歴史上の制度改革の成果と失敗を学ぶべきだ。
- この展覧会は、以古為鏡という視点から、古代の統治と現代社会の課題を比較している。