前車之鑑
読み方:ぜんしゃ の かがみ
意味
前に進んだ車が覆ったことを、後から進む車が戒め・手本とするという意味。先人や他者の失敗を教訓として、自分が同じ失敗を繰り返さないようにすることをいう。主に、過去の失策や前例から学ぶべき場面で用いる。
由来
中国の歴史書『漢書』賈誼伝にある「前車覆、後車誡(前の車が覆れば、後の車はそれを戒めとする)」に基づく。賈誼は前漢時代(紀元前2世紀)の政治家・思想家であり、『漢書』は後漢の班固らによって1世紀ごろに編纂された。後に「前車之鑑」の形で、先行者の失敗を教訓とする意味の成語となった。
備考
「前車の鑑」とも書き、通常は訓読して「ぜんしゃのかがみ」と読む。「前車の轍を踏む」は、先人と同じ失敗を繰り返す意であり、本語とは反対の内容を表す。
誤用・混同注意
- 「前車之戒」は原典の趣旨に近い関連表現だが、一般的な四字熟語としては「前車之鑑」が用いられる。
- 「前車の轍を踏む」と混同しない。「前車之鑑」は失敗を教訓にすること、「前車の轍を踏む」は同じ失敗を繰り返すことをいう。
例文
- 過去の情報漏洩事件を前車之鑑として、入社時から厳格な情報管理体制を整えた。
- 失敗した先行プロジェクトを前車之鑑とし、今回の計画では十分な安全確認を行う。
- 企業不祥事を前車之鑑にできなければ、同じような問題は何度でも起こりうる。
分類
類義語
対義語
- 前車の轍を踏む
- 同じ轍を踏む