鑑往知来
読み方
かんおう ちらい
意味
過去に起きた事柄や前例をよく調べ、それを手本や戒めとして未来を予測し、今後の判断に役立てること。「鑑」は、手本・教訓としてよく見る意。「往」は過去、「来」は未来を表す。
由来
中国最古の詩集『詩経』の「大雅・蕩」にある「殷鑑不遠、在夏后之世(殷の戒めとなる先例は遠くなく、夏王朝の時代にある)」を典拠とする成語です。過去の王朝の滅亡を教訓にせよという趣旨から、「過去を省みて未来を知る」という意味になりました。『詩経』の詩篇はおおむね西周時代(紀元前11世紀~前771年頃)のものとされますが、正確な成立年は不明です。
備考
「鑑」は「鑑みる」の「鑑」で、過去を単に懐かしむのでなく、成功や失敗を未来への判断材料にすることを表す。原典に近い字体では「鑒往知來」とも書く。
例文
- 私たちは過去の失敗を検証し、鑑往知来の姿勢で次の危機に備えるべきだ。
- 自治体は先の水害の記録を分析し、鑑往知来の考え方で避難計画を改定した。
- 歴史を学ぶ目的の一つは、鑑往知来によって社会の変化を読み解くことにある。
類義語
- 温故知新
- 前車之鑑
- 歴史を鑑とする