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食不厭精

読み方:しょく ふえんせい

意味

食べ物、とりわけ米は、よく精白・精選されたものであることを嫌わない、という意味。転じて、食事の質や調理の丁寧さを大切にし、粗雑な食を好まないことをいう。「ただぜいたくをする」というより、食材や調理への細かな配慮を表す語である。

由来

中国古典『論語』の「郷党」篇にある孔子の食事作法の記述「食不厭精、膾不厭細」に基づく。孔子は前551年~前479年頃の人物で、この言葉はその言行を後世に編纂した『論語』(戦国時代頃までに成立したとされる)に伝わる。「精」は精白した米、「膾」は細く切った魚肉など、「細」はその切り方が細かいことを指す。

備考

原文では、後半の「膾不厭細(かいふえんさい)」と対にして「食不厭精、膾不厭細」とする。現代の日常会話での使用頻度は高くなく、孔子の食事観や食文化を論じる文脈で用いられる。

補足

  • 「食不厭精」を単に「食べても飽きない」の意味とするのは誤り。ここでの「精」は、米などが精白・精選されていることをいう。
  • 「厭」を「あきる」と読んで「しょくふあきせい」とするのは誤り。四字熟語としての読みは「しょくふえんせい」。

例文

  • 孔子は「食不厭精、膾不厭細」と述べ、食材の扱いにも精細さを求めた。
  • この随筆では、米を丁寧に搗く習慣を食不厭精の故事になぞらえている。
  • 彼の食への姿勢を食不厭精と評するなら、単なるぜいたく好きとは区別して考えるべきだ。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字