非驢非馬
読み方:ひろ ひば
意味
ロバでも馬でもない、という字義から、何に属するのか正体や性質がはっきりしないことをいう。また、二つのものの中間で、どちらにもなり切れておらず、不格好・中途半端であることのたとえ。多くは批判的な意味合いで用いる。
由来
中国の歴史書『漢書』の「西域伝下」に由来する。後漢の班固が1世紀(およそ82年ごろ完成)に編纂した同書には、驢馬(騾、ラバ)を「驢にも馬にもあらず」とする趣旨の記述がある。そこから、ロバでも馬でもないもの、転じて何物とも定まらないものをいう四字熟語となった。
備考
「驢」はロバ、「馬」はウマを指す。何物か判然としないことや、どっちつかずで中途半端なことを批判的にいう語である。現在は、動物の雑種そのものを指して使うことは一般的ではない。
誤用・混同注意
- 「非驢非馬」は、単にロバと馬の雑種(ラバ)だけを指す語だと限定して理解するのは不適切。通常は、正体不明・どっちつかずという比喩的意味で用いる。
例文
- 新旧の制度を無理に混ぜた結果、その仕組みは非驢非馬で利用者にも分かりにくいものになった。
- 洋風とも和風とも言い切れない非驢非馬なデザインでは、店の特色が伝わらない。
- 十分な検討なしに妥協案を採れば、改革は非驢非馬に終わるおそれがある。