陳蔡之厄
読み方:ちんさい の やく
意味
中国の思想家・孔子が、陳と蔡の国の間で敵対勢力に囲まれ、食糧にも窮した苦難をいう。転じて、進むことも退くこともできないほどの深刻な困難や災難に遭うことのたとえ。
由来
中国春秋時代の出来事に由来する。孔子は紀元前489年ごろ、陳国と蔡国の間で拘束・包囲され、食糧が尽きて弟子たちも病み疲れたと伝えられる。この故事は、前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに著した「史記」孔子世家などに記され、「陳蔡之厄」と呼ばれるようになった。
備考
孔子の故事を踏まえた硬い文章語で、日常会話で使われることは多くない。「厄」は災難・苦難の意であり、「之」は「の」と読む。
補足
- 「之」は「これ」ではなく、この語では通常「の」と読む。
- 「陳蔡之役」と書くのは誤りで、正しくは「陳蔡之厄」。
例文
- 新規事業は資金も人材も不足し、まさに陳蔡之厄というべき苦境に立たされた。
- 交渉相手と社内の双方から強い要求を受け、担当者は陳蔡之厄に陥った。
- 彼は陳蔡之厄を経験しても志を失わず、研究を続けた。
分類
類義語
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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