綿裏蔵針
読み方:めんり ぞうしん
意味
表面は綿のように柔らかく穏やかに見えるが、内心には針のような鋭い悪意・害意・策謀を隠していること。主に、外見は親切そうでありながら陰険な人や、そのような態度を批判的にいう。
由来
元代(13世紀後半~14世紀前半)の石君宝による雑劇「曲江池」第三折にある「笑裏蔵刀、綿裏蔵針」という句に基づくとされる。綿の中に針を隠すという比喩から、柔和な外見の裏に鋭い悪意を秘めることを表すようになった。
備考
人の性格や態度を批判的にいう語。穏やかな言葉や表情の裏に害意・策謀があるという含みをもつため、単なる「外柔内剛」の褒め言葉としては通常用いない。
別表記
- 綿裏藏針
補足
- 「綿里蔵針」と書くのは誤りで、場所を表す字は「裏」が一般的。
- 「綿裏蔵刀」は誤り。「笑裏蔵刀」との混同に注意。
例文
- 彼はいつも物腰が柔らかいが、競争相手を巧みに失脚させる綿裏蔵針の人物だ。
- 相手の綿裏蔵針のような勧誘に惑わされず、契約条件を慎重に確認した。
- その小説では、笑顔で嫁を迎える姑の綿裏蔵針な性格が物語の緊張を高めている。
分類
類義語
対義語
- 表裏一如
- 公明正大