面従腹背
読み方:めんじゅう ふくはい
意味
表面上は相手の意見や命令に従うように見せながら、心の中では反対し、従うつもりがないこと。権力者や上司などに対して、うわべだけ従順な態度を取る場合に、批判的な意味で用いる。
由来
中国の史書『後漢書』の「崔寔伝」に見える「面従腹誹(めんじゅうふくひ)」、すなわち顔では従いながら腹の中では非難するという表現に由来するとされる。『後漢書』は後漢(1~2世紀)の人物を扱い、5世紀頃に范曄が編纂した。日本では「腹背」の形でも定着した。
備考
主に、人の不誠実さや組織内の不健全な関係を批判していう語。「面従腹誹」と近いが、「腹背」は内心で背く・反対することを強調する。
補足
- 「めんじゅうふくせつ」などとは読まず、正しくは「めんじゅうふくはい」と読む。
- 「面従腹誹」と混同されることがある。両者は近い意味だが、「腹誹」は内心で非難すること、「腹背」は内心で背くことを表す。
例文
- 会議では賛成したように見えたが、彼は面従腹背で、後になって計画を妨げた。
- 部下に面従腹背の態度を取らせないためには、異論を安心して述べられる職場づくりが必要だ。
- 表面的な同意だけを求めれば、組織内に面従腹背が広がるおそれがある。