口蜜腹剣
読み方:こうみつ ふくけん
意味
口では相手に甘い言葉をかけて親しげに振る舞いながら、心の中では相手を陥れようとすること。また、そのように表面は親切そうでも内心は陰険でたくらみをもつ人をいう。
由来
中国・北宋の司馬光が1084年に完成した歴史書『資治通鑑』に由来する。唐の玄宗の天宝元年(742年)ごろ、宰相の李林甫が人に甘言をかけながら陰で陥れたため、世人が「口有蜜、腹有剣(口に蜜あり、腹に剣あり)」と評した故事を、日本で四字に縮めたもの。
備考
他人の裏表や陰険さを強く非難する、否定的な表現である。人物評として用いることが多く、相手に直接使うと強い侮辱になりうる。
補足
- 「口密腹剣」と書くのは誤り。甘い言葉を表す「蜜」を用いる。
- 「腹剣」を文字どおりの武器の意味に取るのではなく、心中に害意・たくらみを抱く比喩として理解する。
例文
- 彼は初対面では親切だったが、同僚の手柄を横取りしており、口蜜腹剣の人物だと分かった。
- 口蜜腹剣の甘い勧誘に惑わされず、契約内容を冷静に確認する必要がある。
- 相手を口蜜腹剣だと決めつける前に、事実を確かめてから判断しよう。
分類
類義語
対義語
- 心口如一
- 表裏一致
- 誠心誠意