年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず
読み方:ねんねんさいさい はな あいにたり、さいさいねんねん ひと おなじからず
意味
毎年、花は前年と変わらないように咲いているが、それを見る人は年ごとに同じではない、という意味。自然は繰り返し同じ姿を見せるようでも、人は年を取り、別れや死を経験して移り変わっていくという、人の世の無常を表す。
由来
中国・唐代の詩人、劉希夷(りゅうきい)の詩「代悲白頭翁(だいひはくとうおう)」にある「年年歳歳花相似、歳歳年年人不同」に由来する。作られた正確な年は不明だが、劉希夷が活動した7世紀後半(唐代初期)ごろの作品とされる。日本では漢文の訓読として「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」として広く定着した。
備考
「年年歳歳」と「歳歳年年」は、毎年・年ごとにという意味。自然の反復と人間の変化を対比した漢詩由来の表現で、別れ、老い、追憶などをしみじみ語る場面で用いられる。
例文
- 卒業して十年ぶりに母校を訪れると、桜は変わらず咲いていた。年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず、という思いがした。
- 毎春この庭の梅を見るたび、亡き祖父を思い出す。年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからずだ。
- 会社の創立記念日に昔の写真を眺め、社員たちは、年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからずと、時の流れを語り合った。