諸行無常
読み方:しょぎょう むじょう
意味
この世のあらゆる現象・存在(諸行)は、因縁によって生じては変化し、やがて消滅するため、永遠に同じ状態ではありえないという仏教の教え。「世の中のすべては移り変わる」という意味でも用いる。
由来
仏教語。「諸行」は因縁によって生じたすべての事物・現象、「無常」は常に一定ではなく移り変わることをいう。古代インド仏教(紀元前5~4世紀頃に成立した仏教思想)に由来し、経典『大般涅槃経』などに説かれる「諸行無常、是生滅法」の句として広まった。日本では13世紀頃成立の『平家物語』冒頭の「諸行無常の響きあり」により特に広く知られるようになった。
備考
単なる「はかなさ」だけでなく、執着を離れて変化を受け入れるという仏教的な考え方を含む。「諸行」は「しょぎょう」と読み、「しょこう」ではない。
補足
- 「諸行無情」は誤り(正しくは「諸行無常」)。
- 「諸行」を「しょこう」と読むのは誤りで、読みは「しょぎょう」。
例文
- 桜が散り、新緑へと移る景色に、諸行無常を感じた。
- 会社の繁栄も永遠ではない。経営者は諸行無常の理を忘れず、変化に備える必要がある。
- 『平家物語』は、栄華を極めた平家の没落を通して諸行無常を描いている。