有為転変
読み方:うい てんぺん
意味
この世のあらゆる現象は、原因や条件(因縁)によって成り立っており、絶えず移り変わって、同じ状態にとどまらないこと。「有為」は因縁によって作られた存在・現象、「転変」は変化し続けることをいう。
由来
仏教語に由来する。「有為」はサンスクリット語saṃskṛtaの訳語で、因縁によって生じた一切の現象を指す。「転変」は移り変わる意であり、有為のものはすべて生滅・変化するという仏教の無常観を表した語である。成立した正確な年代や、四字での初出となる特定の仏典は明確ではない。
備考
日常会話よりも、仏教・哲学・随筆などで用いられる硬い語。「有為」を「将来有望」の意味に取り、この語を「有能な人が変わること」と解するのは誤り。
別表記
- 有為轉變
補足
- 「有為」を「将来有望・有能」の意味と誤解し、「有能な人の変化」を表す語だと考えることがある。
例文
- 栄えていた町も時代とともに姿を変え、有為転変を実感させる。
- 会社の制度や人間関係も有為転変であり、変化に応じる姿勢が必要だ。
- 桜が咲き、やがて散っていく光景に、有為転変という仏教の教えを思った。