龐然大物
読み方:ほうぜん たいぶつ
意味
非常に大きな物や、見た目に圧倒されるほど巨大な存在をいう。転じて、社会・組織・業界などで大きな影響力をもつ巨大な存在にも用いる。本来は、外見が大きくて恐ろしく見えるものを指し、必ずしも実力や価値が伴うとは限らないという含みをもつことがある。
由来
中国・唐代(8~9世紀)の柳宗元の寓話「黔之驢(けんのろ)」に見える語。驢馬を見た虎が、その見慣れない大きな姿を「龐然大物也、以為神(大きな物であり、神と思った)」と恐れた故事に基づく。虎は後に驢馬の実力を見抜いてこれを倒したため、見かけだけ大きく恐ろしく見えるものという含意も生じた。
備考
人・動物・物体の大きさのほか、巨大企業や強大な組織にも比喩的に用いる。原典の故事から、外見ほど実力がないものを皮肉る文脈にもなりうる。
別表記
- 厖然大物
補足
- 「茫然大物」や「呆然大物」と書くのは誤り(正しくは「龐然大物」)。
- 「龐然」を単に「ぼうぜん」と読まないよう注意し、慣用読みは「ほうぜん」。
例文
- 港には、龐然大物と呼ぶにふさわしい大型客船が停泊していた。
- その企業は国内市場で圧倒的な規模を誇る龐然大物だ。
- 新興チームは、業界の龐然大物である強豪クラブに果敢に挑んだ。
分類
類義語
- 巨大無比
- 一大巨物
- 巨大な物体
対義語
- 微小
- 小規模
- 取るに足りないもの