齷齪奔走
読み方:あくせく ほんそう
意味
目先の細かな用事や利益にとらわれ、心に余裕なく、せかせかと走り回って働くこと。「齷齪」は、こせこせして落ち着かないさまをいい、「奔走」は、目的のためにあちこち走り回って尽力することをいう。
由来
正確な初出や成立年代は明らかではない。中国語由来の漢語である「齷齪(狭量・せせこましいさま、またはせかせかするさま)」と、「奔走(走り回って事に尽力すること)」を組み合わせ、日本語で「細事に追われて忙しく立ち回る」意として定着した四字熟語とされる。近代以降の漢語的な慣用表現として扱われることが多い。
備考
やや硬い文章語で、忙しさを批判的・自嘲的に表す場合が多い語です。単に「忙しく努力する」という中立的な意味よりも、細事に追われて余裕がないという含みがあります。
補足
- 「悪戦奔走」は誤り。「悪戦苦闘」と「齷齪奔走」を混同した表記である。
- 「齷齪」を単に前向きな努力や活躍の意味だと解するのは不正確で、せかせかして余裕がないという含みがある。
例文
- 月末は細かな事務処理に齷齪奔走し、気づけば一日が終わっていた。
- 目先の売上だけに齷齪奔走するのではなく、長期的な方針を考えるべきだ。
- 家族のために齷齪奔走してきた父へ、感謝の言葉を伝えた。