鸞鳳分飛
読み方:らんぽう ぶんぴ
意味
夫婦や恋人など、深く結ばれていた男女が別れ、離れ離れになること。「鸞」と「鳳」はともに瑞鳥で、対になって飛ぶ鳥と考えられたことから、その二羽が別々に飛び去る意でいう。単なる別離だけでなく、愛し合う者同士のつらい離別を表す。
由来
中国・唐代(おおむね9世紀)の伝奇小説、房千里「楊娼伝」に見える「我二人、鸞鳳分飛、一旦拆散、難以相会」という表現に基づく。鸞と鳳はともに想像上のめでたい鳥であり、男女・夫婦の仲むつまじさのたとえとされた。その二羽が「分飛」することから、愛する男女の離別をいう故事成語となった。
備考
主に文章語・文学的表現として用いる、かなり難度の高い語。「鸞鳳」は夫婦・恋人のたとえであり、友人同士の別れには通常用いない。再会できるかどうかを問わず、悲痛な離別を強調する。
補足
- 「鸞鳳」は「らんぽう」と読む。「らんほう」とは読まない。
- 単に鳥が別々に飛ぶ意味ではなく、主として夫婦・恋人の離別をたとえる語である。
例文
- 転勤を機に二人は鸞鳳分飛となり、遠く離れて暮らすことになった。
- 戦乱によって夫婦は鸞鳳分飛を余儀なくされ、再会のめども立たなかった。
- この物語は、恋人たちが鸞鳳分飛の悲しみを乗り越えるまでを描いている。
分類
類義語
- 夫婦離別
- 生別離
- 離情別緒
- 破鏡分釵