破鏡分釵
読み方:はきょう ぶんさい
意味
夫婦・恋人が、やむを得ない事情などによって離れ離れになること。割れた鏡と二つに分けたかんざしを、別れた男女のしるしに見立てた語である。特に、再会を願いながら別れる悲しい夫婦の別離をいう。
由来
中国・南朝陳(6世紀末)の徐徳言と楽昌公主の故事に基づく。隋が陳を滅ぼす直前(589年)、二人は離散に備えて鏡を割り、それぞれ半分ずつを持って再会のしるしとしたと伝わる。この話は唐代後期(9世紀ごろ)に孟棨が編んだ『本事詩』などに記され、「破鏡」と「分釵」を合わせて夫婦の別離を表す語となった。
備考
主に文章語・故事成語として用いられ、日常会話では「夫婦が離別する」「離れ離れになる」などと言うことが多い。「破鏡重円」は、離別した夫婦が再び結ばれることをいう対照的な語である。
誤用・混同注意
- 「破鏡重円」と混同しない。破鏡分釵は夫婦の離別、破鏡重円は離別後の復縁・再会を表す。
例文
- 戦乱によって二人は破鏡分釵となったが、互いの無事を信じ続けた。
- その小説は、政略結婚した夫婦が破鏡分釵の悲運に見舞われる物語である。
- 長期の赴任が原因で、夫婦は実質的に破鏡分釵の状態となってしまった。
分類
類義語
- 夫婦離別
- 生離死別
- 別離