鸚鵡能言
読み方:おうむ のうげん
意味
オウムが人の言葉をまねて話せても、鳥であることに変わりはないという意。転じて、言葉を口にするだけで内容を理解せず、礼や実質を伴わないことを戒める。人は単に話せるだけでは十分でなく、礼節や徳を備えるべきだという教え。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「曲礼上」に見える句「鸚鵡能言、不離飛鳥。猩猩能言、不離禽獣。今人而無礼、雖能言、不亦禽獣之心乎。」に基づく。『礼記』は戦国時代から前漢期(おおむね紀元前3世紀~前1世紀ごろ)に成立・編纂された礼制・儒教思想の文献である。
備考
日常会話で頻出する語ではなく、漢文・儒教思想を説明する文脈で用いられることが多い。単なる「オウム返し」だけでなく、礼節や実質を欠くことへの戒めを含む。
補足
- 「鸚鵡返し」と同義に限定して理解するのは不十分で、原典では礼を欠く人への戒めが中心である。
- 「能言」を「よく話す」という単なる褒め言葉として解するのは誤りである。
例文
- 先人の説を並べるだけで自分で検証しない議論は、鸚鵡能言にすぎない。
- 答えを暗記するだけで理由を説明できなければ、学びが鸚鵡能言になってしまう。
- 『礼記』の鸚鵡能言という教えは、言葉を話す能力だけでは人間として十分でないことを戒めている。
分類
類義語
- 鸚鵡返し
- 受け売り
- 口耳之学
対義語
この四字熟語に使われている漢字
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