阿世取容
読み方:あせい しゅよう
意味
世間の風潮や権力者・有力者におもねり、気に入られて自分の地位や利益を得ようとすること。「阿世」は世俗にへつらうこと、「取容」は人に受け入れられようとすることをいう。多くは、信念を曲げて迎合するという批判的な意味で用いる。
由来
中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想家・韓非の著作とされる「韓非子」五蠹篇に見える語。世の風潮にへつらう「阿世」と、人に気に入られようとする「取容」を組み合わせ、迎合して名利を求める態度を表した。
備考
「阿」は「おもねる」と読み、相手の機嫌を取る意。肯定的には使わず、信念や公正さを犠牲にした迎合を非難する文脈で用いることが多い。
例文
- 彼は昇進のために上司へ阿世取容することをよしとせず、率直に意見を述べた。
- 世論に阿世取容しただけの政策では、長期的な信頼を得ることはできない。
- 学者が権力者に阿世取容して研究の結論を曲げるなら、学問の独立性は失われる。