剛直不阿
読み方
ごうちょく ふあ
意味
意志が強く正しく、自分が正しいと信じる道を曲げず、権力者や周囲の人にへつらったり、おもねったりしないこと。人の人格・態度をほめていう語。
由来
中国・明代の余継登による『典故紀聞』巻十六に、「年少科第、厳毅方正、剛直不阿」と見える。明代後期、16世紀後半ごろに成立した表現とされる。「剛直」は意志が強く正しいこと、「不阿」は人におもねらないことを表す。
分類・構成
備考
主に人物の人格や態度をほめていう硬い表現。政治家・官僚・裁判官などが権力に迎合しない姿勢を評する際にも使う。「阿」は「おもねる」の意で、読みは「あ」ではなく「ふあ」。
誤用・混同注意
- 「剛直不屈」と混同しない。「不阿」は『屈しない』ではなく、『人におもねらない』という意味。
- 「阿」を「あ」と読んで「ごうちょくふあ」を誤って「ごうちょくふぁ/ごうちょくふお」としない。
例文
- 彼は上司の意向が不当だと判断すると反対意見を述べる、剛直不阿な人物だ。
- その裁判官は、権力にも迎合しない剛直不阿の姿勢で市民の信頼を集めた。
- 組織の中で剛直不阿を貫くには、ときに孤立を恐れない勇気も必要である。