不偏不党
読み方:ふへん ふとう
意味
特定の立場・党派・人物などに偏ったり、肩入れしたりせず、公平で中立な態度を保つこと。「不偏」は一方に偏らないこと、「不党」は特定の党派に属して味方しないことをいう。政治・報道・裁判・組織運営などで、公正さを求める際に用いる。
由来
中国古典『書経』の「洪範」にある「無偏無党、王道蕩蕩(偏りも党派性もなければ、王道は広く行き渡る)」を踏まえた語とされる。現行の「不偏不党」という形がいつ定着したかは明確ではない。『洪範』の成立時期には諸説あるが、戦国時代から漢代初期(紀元前4~前2世紀頃)に成立した内容を含むと考えられている。
備考
主に政治・報道・司法など、公的な立場の公正さを表す語。単に「意見を持たない」という意味ではなく、私的な利害や党派への肩入れを避けることをいう。
別表記
- 不偏不黨
補足
- 「不偏不党」を「意見や判断を示さないこと」の意味で用いるのは不正確。公平な判断を行いつつ、特定の党派に与しないことをいう。
- 「不偏不當」と書くのは誤り(正しくは「不偏不党」)。
例文
- 報道機関には、政府にも野党にも不偏不党の姿勢で事実を伝えることが求められる。
- 委員長は不偏不党を貫き、双方の意見を同じように聞き取った。
- 選挙管理委員会は不偏不党の立場から、選挙が公正に行われるよう監督する。