依怙贔屓
読み方:えこ ひいき
意味
特定の人や集団だけを特別にかわいがったり、便宜を図ったりして、不公平に扱うこと。「依怙」も「贔屓」も、頼りにして力を添える・肩入れするという趣旨であり、重ねて不当な偏りを強調する。
由来
成立時期を特定できる典拠は明確ではない。「依怙」は仏教語で、頼みとするもの・よりどころを意味する。「贔屓」は中国の伝説上、重い物を背負う霊獣に由来するとされ、日本語では人に力を添え、特に目をかける意で定着した。両語を重ねた和製の複合語で、江戸時代には現在のような「不公平なひいき」の意味で用いられていた。
備考
通常は、不公平な扱いを非難する否定的な語として用いる。「贔屓」だけなら、店や役者を好んで応援するという中立的・好意的な意味でも使われる。
別表記
- 依怙ひいき
- えこひいき
誤用・混同注意
- 「依怙」を「依估」と書くのは誤り。
- 「依怙偏屓」は誤りで、正しくは「依怙贔屓」。
- 「贔屓」だけの場合は必ずしも不公平の意味ではないが、「依怙贔屓」は通常、不公平な肩入れを指す。
例文
- 採用では個人的な依怙贔屓をせず、能力と実績を基準に判断すべきだ。
- 先生が特定の生徒だけを依怙贔屓しているように見えると、クラスに不満が広がる。
- 依怙贔屓のない審査を行うため、審査員には応募者の氏名を伏せて作品を見てもらった。
分類
類義語
- 偏愛
- 特別扱い
- 不公平
- 片手落ち