鑿枘不入
読み方:さくぜい ふにゅう
意味
人の性格・考え方・才能・方針などが互いに合わず、調和せず、受け入れられないこと。もとは、ほぞ穴とほぞの形が合わず、差し込めないことをいう。
由来
中国戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)の宋玉の作と伝わる『楚辞』所収「九弁」にある「圜鑿而方枘兮、吾固知其齟齬而難入」に基づく。丸いほぞ穴(鑿)に四角いほぞ(枘)は入らない、というたとえから、物事や人々の間に折り合いがつかない意味になった。
備考
主に、人の性格・意見・立場や、制度と現実などが根本的に合わない場合に用いる硬い表現。「円鑿方枘」「方枘円鑿」と近い意味である。
補足
- 「枘」を「柄」や「内」などと書き誤らない。正しくは「鑿枘」である。
- 「不入」は「ふいり」ではなく、通常「ふにゅう」と読む。
- 「鑿枘不合」と混同しない。これは近い意味をもつ別表現である。
例文
- 新旧の経営方針は鑿枘不入で、会議ではなかなか結論が出なかった。
- 彼の自由な発想は、規則を何より重んじる部署の風土とは鑿枘不入だった。
- 両者の価値観は鑿枘不入であり、共同事業は早い段階で中止になった。