輪奐一新
読み方:りんかん いっしん
意味
建物や施設などが、改築・整備などによって、以前とは見違えるほど立派で新しい姿になること。また、そのように美しく新しくなったさま。「輪奐」は建物が大きく美しいさま、「一新」はすっかり新しくなることをいう。
由来
「輪奐」は、中国の儒教経典『礼記』檀弓下にある、晋の献文子が家を新築した際に「美哉、輪焉。美哉、奐焉(美しいことに、堂々としている。美しいことに、鮮やかである)」とたたえられた故事に由来する。『礼記』は前漢から後漢期にかけて成立・編纂された文献である。「輪奐」に「すっかり新しくなる」の意の「一新」を組み合わせた「輪奐一新」という四字熟語そのものの成立時期は明確ではない。
備考
主に建物・施設・室内などが立派に新しくなることに用いる、やや硬い表現である。制度や気分が単に新しくなる場合には、通常「面目一新」や「一新する」のほうが自然である。
補足
- 「輪換一新」と書くのは誤り。正しくは「輪奐一新」。
- 建物以外の抽象的な事柄にも無制限に使える語だと解するのは不適切で、主に建物・施設の新装をいう。
例文
- 市立図書館は大規模な改修を終え、輪奐一新した。
- 駅前の旧庁舎は保存修理によって輪奐一新し、地域の新たなランドマークとなった。
- 展示室を明るく改装した結果、美術館の内部は輪奐一新の趣を呈している。