跼天蹐地
読み方:きょくてん せきち
意味
非常に恐れかしこまり、身の置き所もないほど縮こまることのたとえです。天が低く迫るようなので身をかがめ、地を踏むことさえ恐れて抜き足で歩く、という極度の畏怖・緊張の姿を表します。
由来
中国最古の詩歌集『詩経』の「小雅・正月」にある「謂天蓋高、不敢不局。謂地蓋厚、不敢不蹐(天は高いが、身をかがめずにはいられない。地は厚いが、抜き足をせずにはいられない)」に基づきます。『詩経』の詩篇は周代、概ね紀元前11世紀から紀元前6世紀ごろまでに成立したとされます。「局」は「跼」の通用字です。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いない、漢文調で硬い表現です。重大な相手への畏怖や、過度に恐縮する場面を文学的に表します。「局天蹐地」とも書きます。
別表記
- 局天蹐地
誤用・混同注意
- 「局天蹐地」は「跼天蹐地」の通用字を用いた表記であり、誤字ではない。
- 「蹐」を「蹟」や「跡」と書くのは誤り。
例文
- 厳しい監査官を前に、担当者は跼天蹐地の思いで説明を始めた。
- 恩師から身に余る賞をいただき、私は跼天蹐地として感謝を述べた。
- 失敗の責任を問われる会議では、彼は跼天蹐地の態度で発言していた。