戦々恐々
読み方:せんせん きょうきょう
意味
非常に恐れて、びくびくし、身を震わせるさま。失敗・叱責・危険などを強く恐れ、不安で落ち着かない状態をいう。字面の「戦」は戦争や争いを意味するのではなく、「わななく」「震える」という意味である。
由来
中国最古の詩歌集『詩経』の「小雅・小旻」にある「戦戦兢兢、如臨深淵、如履薄冰(戦々兢々として、深淵に臨むがごとく、薄氷を履むがごとし)」に由来する。『詩経』の詩篇はおおむね紀元前11世紀~紀元前6世紀ごろに成立したとされる。原文の「戦戦兢兢」が、日本で「戦々恐々」とも表記・使用されるようになった。
備考
「戦」は「たたかう」ではなく、恐怖で震える意。「戦々兢々」とも書く。人の恐怖や不安を強調する表現で、日常会話では「びくびくする」と言い換えられることが多い。
別表記
- 戦戦恐恐
- 戦々兢々
- 戦戦兢兢
補足
- 「戦」の字から、戦争や争いを恐れる意味だと誤解しない。ここでは「震える」の意。
- 「戦々競々」と「競」の字で書くのは誤り。原典に近い表記は「戦々兢々」である。
例文
- 不備を指摘されるのではないかと、担当者は監査の日を戦々恐々として待った。
- 台風の進路が自宅付近に近づいており、住民は戦々恐々として情報を確認している。
- 上司に呼び出された彼は、何を注意されるのかと戦々恐々と会議室へ向かった。
分類
類義語
- 恐懼戦慄
- 小心翼翼
- びくびくする