赴湯蹈火
読み方:ふとう とうか
意味
煮えたぎる湯の中へ進み、燃える火を踏むという意味から、生命に関わるような危険や大きな困難を少しも恐れず、目的のために進んで行動することをいう。強い決意や献身、勇敢な行動を表す。
由来
中国の戦国時代の思想書『荀子』「議兵」にある「赴水火」という表現に基づく故事成語である。「赴」は向かう、「湯」は熱湯、「蹈」は踏む意。後に「赴湯蹈火」の形となり、熱湯や火の中へ進むように、危険を顧みず事に当たることを表す四字熟語として定着した。
備考
「湯」は入浴用の湯ではなく、煮えたぎる熱湯を指す。「蹈」は「踏む」の意で、通常は「赴湯踏火」とは書かない。日常会話よりも、決意や勇気を強調する文章語として用いられる。
補足
- 「湯」を「ゆ」と読んで「ふゆとうか」などとするのは誤りで、「ふとうとうか」と読む。
- 単に無謀な行為をほめる語ではなく、目的のために危険や困難を恐れない強い決意を表す。
例文
- 消防隊員は住民を救うため、赴湯蹈火の覚悟で炎の中へ向かった。
- 彼は仲間のためなら赴湯蹈火も辞さないという強い信念を持っている。
- 新規事業の成功には、失敗を恐れず赴湯蹈火する気概を持つ人材が必要だ。