火中の栗を拾う
読み方:かちゅう の くり を ひろう
意味
他人の利益のために、自分が危険や困難を引き受けること。多くは、他人にうまく利用されて、苦労や危険だけを負わされるという批判的な意味で使う。単に勇敢に危険へ挑戦することではない。
由来
17世紀後半(1670年代)のフランスの詩人ラ・フォンテーヌの寓話「猿と猫」に由来する。猿が猫をそそのかし、暖炉の火の中の栗を猫に取り出させ、猿だけが栗を食べる話から生まれたフランス語の表現が日本語に取り入れられたもの。日本語として定着した正確な時期は明確ではない。
備考
「火中の栗を拾う」は、危険を冒す行為そのものよりも、他人に利用されて危険な役目を担う状況をいう。自分の利益のために挑戦する場合には、通常は用いない。
誤用・混同注意
- 「自分の利益を得るために、勇気を出して危険へ挑戦する」という意味で使うのは不適切。 मूल義は、他人の利益のために自分が危険や苦労を負うことである。
例文
- その会社は同業他社の争いに巻き込まれ、火中の栗を拾う役回りを引き受けることになった。
- 彼だけが責任を負わされるのでは、火中の栗を拾うようなものだ。
- 誰かの利益のために火中の栗を拾う前に、条件と責任の所在を確認すべきだ。
分類
類義語
- 危ない橋を渡る
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず