奮不顧身
読み方:ふん ぷこしん
意味
自分の命や安全を顧みず、目的・正義・任務のために勇敢に力を尽くすこと。危険を承知で身を投げ出して行動する意で、他者や国家を救うための自己犠牲的な奮闘をたたえる際に用いる。
由来
前漢の司馬遷が任安(字は少卿)に送った書簡「報任少卿書」にある「常思奮不顧身」という文言に基づく。前漢・武帝末年、紀元前91年ごろの成立とされる。国家の急難に際して、自身を顧みずに尽くそうとする決意を述べた表現から、四字熟語として用いられるようになった。
備考
文章語・改まった表現で、危険を省みない勇気や献身を称賛して用いる。単に熱心に努力する意ではなく、生命・安全を顧みないほどの切迫した状況を含む。
補足
- 「憤不顧身」と書くのは誤りで、正しくは「奮不顧身」。
- 単に「一生懸命努力すること」の意味に限定するのは不十分で、身の危険を顧みないというニュアンスがある。
例文
- 消防隊員たちは、燃え広がる建物へ奮不顧身で入り、住民を救助した。
- 彼女は仲間を守るため、奮不顧身の行動に出た。
- 災害現場で奮不顧身に救援活動を続けた人々に、深い敬意を表したい。
分類
類義語
- 捨身成仁
- 粉骨砕身
- 決死奮闘
- 一身を顧みず
対義語
- 明哲保身
- 自己保身