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明哲保身

読み方:めいてつ ほしん

意味

賢明で物事の道理をよくわきまえた人が、災難や争いを避けて自分の身を守ること。本来は知恵によって身を全うするという肯定的な意味だが、現代では、責任を負うことや他者との対立を避け、自分だけの安全・立場を守ろうとするという批判的な意味で使われることが多い。

由来

中国最古の詩集である『詩経』の「大雅・烝民」にある「既明且哲、以保其身(すでに明らかにしてかつ哲、もってその身を保つ)」に基づく。詩は西周時代、前9世紀頃の作とされる。賢く道理に通じた人物が、その知恵によって身を保つことをたたえた表現である。

備考

本来は賢者の慎重さを評価する語だが、現代では「自分だけ助かろうとする」という非難・皮肉を込める場合が多い。公的責任を避ける文脈では特に否定的に響く。

補足

  • 「明哲保身」は、単に慎重であることを常に非難する語ではない。本来は知恵によって身を守るという肯定的な意味もある。
  • 「明晰保身」「明哲防身」などと書くのは誤り。

例文

  • 不祥事が起きても意見を示さず、明哲保身に徹する管理職には部下の信頼が集まりにくい。
  • 彼は対立する二派のどちらにも加担せず、明哲保身を図った。
  • 危険を正しく予測して退避することまで、安易に明哲保身だと非難すべきではない。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字