不惜身命
読み方:ふしゃく しんみょう
意味
仏法や信念、大義のためには、自分の身体や生命を惜しまず、どのような困難や危険にも耐えて尽くすこと。もとは仏道を守り弘めるための強い決意を表す仏教語である。
由来
仏教経典の『法華経』に見られる語で、「身命を惜しまず仏法を守る・弘める」という趣旨から生じた。『法華経』はインドで紀元1〜2世紀頃までに成立したと考えられ、中国語訳を通じて日本にも伝来した。日本では、特に法華経信仰や日蓮系仏教の文脈で重んじられてきた。
備考
日常会話では硬く、宗教的・文語的な響きが強い語である。日蓮系仏教では法華経への信仰を貫く決意として特に重視される。単に無謀な自己犠牲を勧める語ではない。
補足
- 読みを「ふせきしんめい」などとしない。正しくは「ふしゃくしんみょう」。
- 「不惜生命」と書き換えるのは別表現であり、四字熟語としては「不惜身命」が正しい。
例文
- 僧は仏法を弘めるため、不惜身命の覚悟で各地を巡った。
- 彼は被災者を救うという使命に、不惜身命で取り組んだ。
- その文章には、信念を貫く不惜身命の精神が表れている。
分類
類義語
- 捨身求法
- 捨身成仁
- 一身殉道
対義語
- 明哲保身
- 愛身惜命