買櫝還珠
読み方:ばいとく かんしゅ
意味
本当に価値のあるもの・本質を見失い、外見や付随するものだけを重視してしまうこと。立派な箱を買った者が、中に入っていた宝珠を返したという故事に基づく。物事の主従や優先順位を取り違えるたとえ。
由来
中国・戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)に韓非が著したとされる『韓非子』「外儲説左上」に見える故事に基づく。楚の商人が真珠を美しい木箱(櫝)に入れて鄭で売ったところ、買い手は箱だけを買い、真珠を返したという話から、本質より外形を取る意味になった。
備考
批判的な意味で用いることが多い語。単に「箱が立派」という意味ではなく、重要な本質を捨てて周辺的・外面的なものを選ぶという主従転倒を表す。
補足
- 「買櫝還珠」を「ばいとうかんしゅ」と読むのは誤りで、「櫝」は「とく」と読む。
- 「高価な物を買う」という意味ではない。本質を捨てて外形・付属物を選ぶことのたとえである。
例文
- 商品の豪華な包装ばかりを評価し、性能を確かめないのでは買櫝還珠だ。
- 見栄えのよい資料作りに時間を費やし、提案内容を練らなければ、買櫝還珠になりかねない。
- ブランド名だけで採用を決めるのは、実力を見落とす買櫝還珠の判断である。
分類
類義語
この四字熟語に使われている漢字
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