主客転倒
読み方:しゅかく てんとう
意味
本来は中心であるべきもの・優先すべきもの(主)と、それに付随するもの・従うべきもの(客)の立場や順序が逆になること。主人と客人の位置が入れ替わる意から、目的と手段、重要なことと些細なことなどを取り違える場合にもいう。
由来
「主」は中心となるもの・主人、「客」は従属するもの・客人をいい、「転倒」は上下や順序が逆になることをいう。主と客の立場が逆になる状態を漢文調に表した語である。特定の中国古典に直接由来することを示す確実な典拠や、四字熟語としての成立年代は明確ではない。
備考
日常では、目的と手段、重要事項と付随事項の優先順位を取り違えたことを批判的にいう。単に順番が逆というより、本来の主従・軽重が逆転している場合に用いる。
別表記
- 主客顚倒
補足
- 「主客」を文法上の主語・目的語だけの意味に限定するのは不適切。ここでは主・従、中心的なものと付随的なものの関係をいう。
- 「主客転到」は誤りで、正しくは「主客転倒」。
例文
- 経費削減ばかりを追って品質管理を怠るのは、主客転倒だ。
- 資料の体裁を整えることに時間を使いすぎて、肝心の結論を議論できないのでは主客転倒である。
- 旅行中に写真撮影が目的になり、景色そのものを味わうことが二の次になるのは主客転倒になりがちだ。