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致虚守静

読み方:ちきょ しゅせい

意味

心を空しくして私欲や雑念を取り払い、静かな心の状態を保つこと。外界の変化にいたずらに動揺せず、落ち着いて物事の本質に向き合うという、道家思想の理想的な心境をいう。

由来

中国・春秋戦国時代の思想家、老子の書とされる『老子(道徳経)』第16章にある「致虚極、守静篤(虚を致すこと極まり、静を守ること篤くす)」に基づく。紀元前4~3世紀頃までに成立したとされる道家の思想を背景に、心を極めて虚静に保つことを説いた語である。

備考

日常会話ではあまり用いられない、道家・東洋思想に関する文章向きの語。「虚」は空虚で無価値という意味ではなく、私欲や雑念のない心の状態を指す。

補足

  • 「致虚」は「虚しさを招く」という意味ではなく、心を虚静な状態に至らせることをいう。
  • 「守静」を単に無言でいることと解するのは不正確で、心の静けさを保つ意である。

例文

  • 騒がしい状況だからこそ、致虚守静の心構えで冷静に判断することが大切だ。
  • 禅の時間を持つことで、彼は致虚守静の境地を目指している。
  • 批判を受けてもすぐに反論せず、致虚守静を心がけて自分の考えを見直した。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字