明鏡止水
読み方:めいきょう しすい
意味
曇りのない鏡と、静かで澄み切った水面のように、少しの迷い・私欲・雑念もなく、落ち着いて澄み切っている心の状態をいう。特に、物事を冷静かつ公平に判断できる心境を表す。
由来
中国の古典『荘子』の「徳充符」篇にある、「人は流れる水には自分の姿を映さず、止まった水に映す。静止しているものだけが、他を静めることができる」という趣旨の記述に基づく故事成語とされる。成立は戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)の思想を伝える『荘子』にさかのぼる。「明鏡」は曇りのない鏡、「止水」は波立たない水を指す。
備考
主に「明鏡止水の心境」「明鏡止水の境地」のように用いる。単に静かな様子ではなく、雑念がなく冷静で公平な精神状態を表す、やや格調高い語である。
補足
- 「明鏡静水」と書くのは誤り(正しくは「明鏡止水」)。
- 「明鏡止水」は景色そのものより、雑念のない澄んだ心境を表すのが一般的である。
例文
- 試合前には深呼吸をして明鏡止水の心境を保ち、目の前の一球に集中した。
- 感情的な対立が起きたときこそ、明鏡止水の態度で双方の意見を聞くべきだ。
- 長年の修練を積んだ彼の表情には、明鏡止水といえる静けさがあった。
分類
類義語
- 虚心坦懐
- 平常心
- 澄心静慮
- 明鏡澄水