虚心坦懐
読み方:きょしん たんかい
意味
心に先入観・偏見・わだかまりを持たず、落ち着いて素直に物事や他人の意見を受け止めること。また、そのように心が広くさっぱりしている状態。「虚心」は私心やこだわりのない心、「坦懐」は平らでわだかまりのない心をいう。
由来
「虚心」と「坦懐」という、ともに中国語由来の漢語を重ねて成立した四字熟語である。「虚心」には中国古典に用例があるが、「虚心坦懐」全体としての出典となる特定の中国古典は明確ではない。日本では近代以降、先入観なく意見や事実に向き合う態度を表す語として定着したとされる。
備考
「虚心坦懐に~する」「虚心坦懐な態度で」の形で用いることが多い。単に気楽であるという意味ではなく、偏見や私心を離れて公正・素直に向き合う態度を表す。
補足
- 「虚心短慨」「虚心坦会」などと書くのは誤り。正しくは「虚心坦懐」。
- 「坦懐」を「胆懐」と書くのは誤り。
- 単に「率直に発言すること」の意味に限定しない。主に偏見なく物事を受け止める態度をいう。
例文
- 異なる立場の意見も、虚心坦懐に聞く姿勢が大切だ。
- 研究結果を評価するには、予想をいったん脇に置き、虚心坦懐にデータを見る必要がある。
- 彼は批判を受けても感情的にならず、虚心坦懐に改善点を受け入れた。