笑面夜叉
読み方:しょうめん やしゃ
意味
表面ではにこやかな笑顔を見せているが、内心は夜叉のように残忍で、悪意や害意を抱いている人のたとえ。また、笑いながら冷酷・残忍な行為をする人もいう。
由来
中国・北宋時代(11世紀後半から12世紀初頭ごろ)の陳次升の著とされる『廬陵陳氏年譜』に見える故事成語とされる。「笑面」は笑顔、「夜叉」はインド由来で仏教に取り入れられた鬼神をいう。笑顔の裏に夜叉のような残忍さを隠す者、という比喩から生まれた。
備考
人の人格を「残忍で陰険だ」と強く非難する、きわめて否定的な語。冗談でも実在の相手に直接用いる際は注意が必要である。「夜叉」は本来、仏教に取り入れられた鬼神。
補足
- 単に「笑顔が怖い人」を指す語ではなく、笑顔の裏に残忍さ・悪意を隠す人物をいう。
- 「笑面虎」と混同しない。「笑面虎」は別の表現である。
例文
- 彼は部下に穏やかに接する一方で陰では容赦なく切り捨てるため、社内では笑面夜叉と恐れられていた。
- その小説は、優しい笑顔の裏に恐ろしい企みを隠す笑面夜叉のような人物を描いている。
- 相手が笑顔だからといって信用しすぎず、笑面夜叉ではないか慎重に見極める必要がある。