仏口蛇心
読み方:ぶっこう だしん
意味
口では仏のように慈悲深く優しいことを言う一方、心の中では蛇のように冷酷・陰険なことを考えていること。表面上の親切な言葉とは裏腹に、悪意やたくらみを抱いている人や態度をいう。
由来
中国の白話小説『水滸伝』に見られる「佛口蛇心」に由来する。『水滸伝』は元末から明代にかけて成立・整備された作品で、おおむね14~16世紀ごろの中国語表現とされる。「仏のような口」と「蛇のような心」を対照させ、口先の優しさと内心の残酷さを表した。
備考
人の偽善的・陰険な性格を強く非難する語であるため、本人に直接用いる際は注意が必要。「仏」は宗教的な教義を述べるものではなく、慈悲深さの比喩として使われる。
別表記
- 佛口蛇心
補足
- 「仏心蛇口」と語順を逆にしない。仏のようなのは「口」、蛇のようなのは「心」である。
例文
- 彼は親身に相談に乗るふりをしていたが、実は相手を利用しようとしていた。まさに仏口蛇心の人物だ。
- 甘い条件ばかりを並べる勧誘には注意したい。仏口蛇心の業者が紛れていることもある。
- 相手を最初から仏口蛇心だと決めつけず、言葉だけでなく行動も見て判断するべきだ。
分類
類義語
対義語
- 表裏一致
- 誠心誠意
- 真心誠意