竜門点額
読み方:りゅうもん てんがく
意味
鯉が険しい竜門の滝を上り切れず、額を打って引き返すという伝説から、出世や合格につながる難関を目前にして失敗し、目的を果たせないことをいう。特に、科挙などの試験に落第することのたとえ。
由来
北魏の酈道元が6世紀前半に編んだ『水経注』の「河水」には、引用された『三秦記』として、黄河の竜門は水勢が険しく、魚や亀は上れないが、上れたものは竜になる、とある。上れなかった魚が「額を打ち、えらをさらして帰る(点額暴腮而還)」という記述に基づき、難関を突破できずに終わる意味となった。『三秦記』自体の成立年・作者は明確でない。
備考
「点額」は額を打つ意。現代の日常会話ではまれで、文章語・故事成語として用いる。同じ伝説に基づく「登竜門」と混同しない。「登竜門」は成功への関門、「竜門点額」はその突破に失敗することをいう。
別表記
- 龍門点額
補足
- 「登竜門」と混同しない。登竜門は成功・出世への関門をいい、竜門点額はその関門を突破できないことをいう。
- 単に「難関」を指す語ではなく、難関を前にして失敗・落第する意味である。
例文
- 難関大学の入試は竜門点額に終わったが、彼は翌年の再挑戦を決意した。
- 最終面接で竜門点額となり、第一志望の企業への入社はかなわなかった。
- 科挙の受験者にとって、竜門点額は立身出世の望みを一時失うことを意味した。
分類
類義語
- 暴腮竜門
- 落第
- 不合格