生生流転
読み方:せいせい るてん
意味
生き物や万物が、次々に生まれ、変化し、滅していくこと。また、仏教では衆生が迷いの世界で生死を繰り返し、輪廻し続けることをいう。絶え間ない生命・世界の移り変わりを表す語。
由来
仏教の輪廻思想に基づく語である。「生生」は次々の生、幾度も生まれること、「流転」は生死を繰り返しながら迷いの世界を巡ることを表す。特定の一書に由来する故事成語というより、仏教語として形成・定着した表現であり、正確な成立時期は不明である。
備考
仏教的には「輪廻」の意味合いをもつが、現代では自然・生命・社会の絶えない変化を詩的に表す場合にも用いる。「生々流転」とも表記する。
別表記
- 生々流転
補足
- 「生死流転」と混同されることがあるが、こちらは「生と死を繰り返して輪廻すること」をより直接的に表す別の熟語である。
例文
- 横山大観の《生々流転》は、水の流れを通して生命と自然の大きな循環を描いた作品として知られる。
- 春に芽吹いた草花が秋に枯れていく姿に、生生流転の理を感じた。
- 社会もまた生生流転のなかにあり、古い制度は変化を重ねながら新しい形へ移っていく。