指揮若定
読み方:しき じゃくてい
意味
多くの人を指図・統率する際に、少しも慌てず、あらかじめ決まっていたかのように落ち着いて指揮を執ること。「若定」は、まるですでに定まっているかのように平静である意。特に、緊急時や大事な局面での堂々とした指揮ぶりをいう。
由来
中国・唐代の詩人、杜甫(712~770)の詩「詠懐古跡五首」其の五にある「伯仲の間に伊呂を見、指揮若定、蕭曹を失す」に基づく。これは諸葛亮を、伊尹・呂尚や蕭何・曹参にも比すべき名臣としてたたえた句である。詩はおおむね766年(大暦元年)ごろに作られたとされ、「指揮若定」は諸葛亮の沈着な統率ぶりを表した。
備考
単に「指揮をする」の意味ではなく、緊迫した状況でも冷静に人を統率するさまをいう。軍事のほか、企業・競技・災害対応などの組織的な場面にも用いる。
補足
- 単に「指揮を執る」という意味とするのは不正確で、冷静で落ち着いた指揮ぶりを表す。
- 「若」を「弱」と書くのは誤り。
例文
- 災害対策本部長は、刻々と変わる情報の中でも指揮若定として部下に的確な指示を出した。
- 彼女は試合終盤の混乱した場面でも指揮若定で、チームを勝利へ導いた。
- 非常事態ほど、責任者には指揮若定の態度が求められる。