折檻諫言
読み方:せっかん かんげん
意味
君主や権力者の怒りを招き、命を失う危険があっても、誤りを正すために率直にいさめること。転じて、相手の地位や機嫌を恐れず、正しいと思うことを強く忠告・進言することをいう。
由来
中国・前漢の成帝の時代(紀元前1世紀ごろ)の故事に基づく。『漢書』朱雲伝で、朱雲が皇帝の寵臣を厳しく批判して処罰を求めたところ、怒った皇帝に引き出されそうになった。朱雲は宮殿の欄干(檻)にしがみつき、欄干が折れるほど抵抗して諫言したという逸話から、「折檻諫言」といわれる。
備考
「折檻」は現代語では「厳しく叱ること」や体罰の意味でも用いられるが、この語では「欄干が折れること」を指す故事上の表現。単なる強い叱責ではなく、危険を承知での忠告という意味で使う。
誤用・混同注意
- 現代語の「折檻(厳しい叱責・体罰)」の意味で解し、「厳しく叱って忠告すること」とするのは不正確。ここでは朱雲が欄干(檻)にしがみつき、それが折れた故事をいう。
- 「折檻」を「折勘」や「折艦」と書くのは誤り。
例文
- 部下にも折檻諫言の気概がなければ、組織の不正を正すことは難しい。
- 彼は社長の判断に問題があると考え、解任を覚悟して折檻諫言した。
- 権力者の顔色をうかがうだけでなく、必要なときには折檻諫言する勇気が求められる。