直言極諫
読み方:ちょくげん きょくかん
意味
君主や上司など目上の人の誤り・不正に対し、遠慮して迎合することなく、率直な言葉で強くいさめること。「直言」は率直に言うこと、「極諫」は力を尽くして諫めることをいう。相手を攻撃するためではなく、相手や組織を正しい方向へ導こうとする忠誠心を含む。
由来
中国の古典『晏子春秋』内篇諫上にある「君有過則直言極諫、君無道則変容以諷(君に過ちがあれば率直に強く諫め、道に外れれば顔色を変えて遠回しに諫める)」に基づく。晏子春秋は春秋時代の斉の政治家・晏嬰(紀元前6世紀ごろ)に関する言行を伝える書で、現行本の成立は戦国時代から前漢初期ごろとされる。
備考
主に君主・上位者への諫めを表す、文章語的で硬い表現。単なる悪口や感情的な批判ではなく、相手の過ちを正そうとする忠誠・公益の意を含む。
補足
- 「危言極諫」と混同されることがある。両者は近い意味だが、「危言」は「危険な発言」ではなく、正しい道理にかなった率直な発言をいう。
例文
- 家臣は主君のぜいたくを直言極諫し、民の負担を軽くするよう求めた。
- 会議では、計画の欠点を直言極諫できる社員の存在が組織を健全にする。
- 彼女は上司の判断に疑問を抱き、私的な場で直言極諫した。
分類
類義語
- 危言極諫
- 正言直諫
- 忠言逆耳
- 面折廷諍