手足無措
読み方:しゅそく むそ
意味
驚きや困惑などのため、どうしてよいかわからず、落ち着いて行動できないこと。手足をどこに置けばよいかもわからないほど、途方に暮れる状態をいう。
由来
中国の古典『論語』の「子路」篇にある、政治や刑罰が適切でなければ人民は「無所措手足(手足を置くところがない)」状態になる、という孔子の言葉に基づく。孔子の言行は春秋時代(紀元前6~前5世紀)のものとされ、『論語』は戦国時代ごろ(紀元前5~前3世紀)に編纂された。これを縮めて「手足無措」といった。
備考
現代では、予想外の出来事に驚いたり困ったりして、対応の仕方を失う場面で用いる。単に忙しく動き回る意味の「右往左往」とは異なり、途方に暮れる気持ちに重点がある。
誤用・混同注意
- 「手足無策」と書くのは誤り。正しくは「手足無措」。
- 「しゅそくむさく」と読むのは誤り。読みは「しゅそくむそ」。
例文
- 突然の質問を受けた彼は、手足無措となって答えに詰まった。
- 会場の機材が一斉に停止し、担当者たちは手足無措の状態に陥った。
- 子どもが迷子になったと聞き、両親は一時、手足無措になった。