余裕綽々
読み方:よゆう しゃくしゃく
意味
十分なゆとりがあり、あわてたり困ったりせず、落ち着き払っているさま。時間・能力・資金などに余りがあること、または人が自信をもって平然としている様子をいう。
由来
中国最古の詩集である『詩経』の「小雅・角弓」にある「綽綽有裕(しゃくしゃくゆうよ)」に由来するとされる。これは、よい兄弟の間にはゆったりとした寛容さがあるという趣旨の句である。『詩経』には紀元前11世紀頃から紀元前6世紀頃までの詩が収められているが、この句そのものの成立年は不詳。日本では「余裕」と「綽綽」を組み合わせた「余裕綽々」の形で定着した。
備考
人の態度・表情のほか、時間や能力などの十分なゆとりにも用いる。単なる「余裕がある」よりも、落ち着き払っている印象を強く表す、やや文章語的な表現。
別表記
- 余裕綽綽
補足
- 「余裕卓々」「余裕灼々」は誤り。正しくは「余裕綽々」または「余裕綽綽」。
- 「よゆうたくたく」ではなく、「よゆうしゃくしゃく」と読む。
例文
- 締め切り直前にもかかわらず、彼は余裕綽々で資料の最終確認をしていた。
- 経験豊富な選手は強敵を前にしても、余裕綽々の表情を崩さなかった。
- 十分に準備してきたので、私たちは余裕綽々で試験会場へ向かった。