寒木春華
読み方:かんぼく しゅんか
意味
冬枯れの木と春に咲く花。転じて、変わらない堅実さと華やかさを兼ね備えた、聖人・賢人のすぐれた徳のたとえ。
由来
中国・南朝斉の王融による「三月三日曲水詩序」(『文選』所収)の「寒木春華、聖人之徳也」に由来する。「寒木」は冬枯れの木、「春華」は春の花を指し、対照的な美質を兼ね備えた聖人の徳を表す。
備考
日常会話ではあまり使われない文学的・格調高い表現。聖人・賢人に見られる、寒木のような厳粛さや変わらぬ節操と、春の花のような華やかさを兼ね備えた徳をたたえる文脈で用いる。苦難後の成功や再起を表す語ではない。
例文
- 老学者は、寒木春華と評されるにふさわしい、厳粛さと温雅な華やぎを備えていた。
- その指導者の節操の堅さと気品ある振る舞いには、寒木春華の徳が表れている。
- 質実剛健でありながら詩文にも秀でた彼を、人々は寒木春華の人物とたたえた。
- 王の変わらぬ節義と華やかな風格を、臣下は寒木春華になぞらえた。
- 師の人格には、寒木のような厳粛さと春華のような美しさが調和していた。